もしアドラーが上司だったら
『人が困難という上り坂を登るには心のガソリンが必要だ。それをアドラー心理学では「勇気」と呼ぶ』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『もしアドラーが上司だったら 著:小倉 広』です!
もしアドラーが上司だったらのご紹介
簡単なあらすじ
主人公であるリョウは広告営業一課で働くサラリーマン。もうすぐ30才になるリョウは、かっこいい大人になりたいと思って早朝から皇居周囲をジョギングすることを日課としていました。そこに、身長が低めで太っている一人の男性が声を掛けます。その姿はまるで某アニメに出てくるネコ型ロボットの「○○えもん」にそっくり。しかも、その男性は自分の名前をドラと名乗りました。その後、着替えてオフィスに行くリョウ。するとそこにはさきほどのドラさんの姿が!なんとドラさんはリョウの新しい上司となる人でした。ここから、リョウとドラさんのストーリーが始まっていきます。
最初はへんてこなオーラがあったドラさん。しかし、このドラさんは今後主人公のリョウにとてつもない大きな影響を与えていくこととなります!
自分を追い込んでも、やる気が続かないんです
ある日寝坊をしてしまい、日課としていたジョギングをさぼってしまったリョウ。なんて意志が弱いんだと自分を責めて落ち込んでしまいます。その姿をみていたドラさんはリョウに話しかけます。
「もしかしたら、キミ、自分を責めているのではないかな?」図星をつかれてドキッとしたリョウは、事の顛末をドラさんに話します。ドラさんはそのことを笑っていたため、自分を責めて喝を入れることの何が悪いのかとドラさんに反論します。するとドラさんは、リョウにこう語りかけます。
「キミの主観には2つの選択肢がある」と。その内容とは、一つは『できていない』ところに注目して自分を責めること。もう一つは『できていること』に注目して自分を認めること。アドラー心理学では、前者を負の注目、後者を正の注目と呼ぶとドラさんは話します。『5日間のうち、2日間しか走れなかった』ではなく、『5日間のうち2日間も走れた!』そのように注目したらとアドバイスを受けたリョウは、人生最大の発見をした気持ちになっていました。
できないことではなく、できていることに注目する。すごく大切なことだよね!どんな小さなことでも、できていることを把握して自分をほめてあげたいね!
成績の悪いボクは劣っている。負けている
会社の売り上げで同期のツヨシが1位の成績を収めていることにあせりを感じるリョウ。ビリから3番目の成績ということで、またもや落ち込んでいるリョウの背中をバシッとたたく人物が!それはニッコリと笑っているドラさんでした。
トップの成績を誇るツヨシと比較することで落ち込むリョウに対し、ドラさんは『人間としてはまったく平等だよ』と話します。しかし、そんな理想論を聞かされても納得がいかないリョウ。ドラさんはそんなリョウを外に連れ出して居酒屋に入ります。
そこでリョウは、ドラさんの過去の体験話を聞くことになります。そのドラさんの話を聞いてリョウは、『この気持ちを忘れないようにしよう』と深く心に思うのでした。
ここで語られるドラさんの過去。この話の内容はぜひ本を手に取って読んでください!ちなみに私はここで涙腺が崩壊しました(ToT)
自分を勇気づける次のステップとは何だろう?
ドラさんが来て1年弱がたったころ、リョウは営業成績第2位の成績を収めて表彰状を受けとりました。周囲からも拍手の音が聞こえます。席に戻ると、今回5位の成績だったツヨシがこちらを悔しそうな表情で睨みつけています。
一方で今回第1位の成績を収めたこちらも同期のユウ。ユウは優しい表情を浮かべてリョウにおめでとう!と声をかけていました。ユウは本当に心からリョウのことを祝福していました。
眉間にしわを寄せて舌打ちしているツヨシと、穏やかで柔和な表情のユウ。なぜ二人はこんなにも違うのだろうと思っていたリョウでしたが、ドラさんはしっかりと把握していました。ドラさんはユウのことについて、「ユウくんはごく自然に当たり前のように自分を勇気づけることができている。そして彼はさらに次のステップにまで行っている」と話します。そしてさらに、自分を勇気づけることの次のステップ、それは『相手を勇気づけること』とドラさんは語るのでした。
他人の祝福を心からお祝いすることのできる人。本当に素晴らしいことだよね!
この本を読んだ感想
この本は物語方式で話が進んでいくため、非常に本の世界観に入りやすい作品となっています。それに加えて、様々な出来事を自分に照らし合わせることで、すごく勉強になるしこれからの人生に勇気を与えてくれる本でした。
そして何よりドラさんの存在が最高です!もし自分の上司がドラさんだったら…この人にもうどこまでもついていきます!ってなるぐらいすごく素敵な上司でした。また、そのほかの登場人物も非常に好感をもてるキャラも多く、思わず笑みがこぼれるような、それでいて気づいたら涙しているような、とにかく面白い本でした。
自分の生活において、どうしてもネガティブに、マイナス方向にばかり考えてしまう方は少なくないかと思います。私もその一人です。少しでもそのように感じる方は、ぜひこの本を手に取って読まれてみてください!読んだ後は本当にすがすがしい気持ちに包まれること間違いなしですよ!
心に残る3つのフレーズ
- 人の行動の95%は「できている行動」である
- 相手を勇気づけると、自分も勇気づけられる
- 人生が複雑なのではない、あなたが人生を複雑にしているのだ
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!