アルケミスト~夢を旅した少年~
『夢をあきらめずに、その夢を生きる』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『アルケミスト~夢を旅した少年~ 著:パウロ・コエーリョ』です!
アルケミスト~夢を旅した少年~のご紹介
簡単なあらすじ
この本は、ブラジル出身のパウロ・コエーリョさんによって書かれた小説です。
主人公の少年の名前はサンチャゴ。サンチャゴは羊の群れを率いる羊飼いを生業として、生計を立てていました。
ある時サンチャゴは、1週間のうちに同じ夢を2回見ました。その夢の内容とは、1人の子供がやってきて、エジプトのピラミッドまでサンチャゴの手を引いて連れて行くという内容でした。
そしてその子供はサンチャゴに対して、『あなたがここに来れば、隠された宝物を発見できるよ』という言葉を残すのでした。
その夢が気になるサンチャゴは、夢を解釈してくれるという老女がいることを思い出し、その老女の元を尋ねました。
その老女は、サンチャゴの夢の話を聞くと彼の手のひらを見つめてこう答えました。
『今はこの代金はもらわない。その代わりお前が宝物を見つけたら、その十分の一をわしにおくれ』
その後、少年が座っていると一人の老人がそばにやってきました。その老人はセイラムという場所の王様だと名乗りました。
この老人との出会いをきっかけに、少年サンチャゴの物語は始まっていくのでした。
不思議な夢を見続けたサンチャゴ。この夢はどのような物語を引き起こすのだろう?
初めてのアフリカ
サンチャゴは初めてのアフリカの大地に旅立っていました。そこには今まで体験したことのない文化が街並みに広がっており、サンチャゴは戸惑っていました。
バーで慣れない苦いお茶を飲んでいると、一人の男がスペイン語でサンチャゴに話しかけてきました。
アラビア語を話せなかったサンチャゴは、理解ができるスペイン語を話す男が現れたことにホッとし、ピラミッドまで行かないといけないことを男に話しました。そして、ピラミッドまでのガイド役になってほしいと男に頼みます。
男は『ピラミッドへはサハラ砂漠全体を横切らないといけない。そのためには君が十分なお金を持っていないといけない』とサンチャゴに話します。
羊を売ったお金を持っていたサンチャゴはそれを男に見せます。すると男は、『砂漠を超えるためのラクダを買おう」と言ってサンチャゴからお金を受け取ります。
バーを出てしばらく歩くと、広場の中央につきました。そこは人がたくさんいてごった返していました。
その中に並んでいた露店で、サンチャゴは美しい剣を売っている店を見つけます。サンチャゴはちょっとの間、剣を眺めていましたが、ここでお金を渡していたはずの男がいないことに気が付くのでした。
初めての土地で、自分のお金を持った男が目の前から姿を消しちゃった…サンチャゴはこれからどうするのだろう?
夢への挫折
一文無しになってしまったサンチャゴは、お店を見つけます。そのお店は、クリスタルのガラス製品などを売買しているお店であり、何か国かの言葉が通じるとのことでした。
サンチャゴは『良かったらウィンドウの中のガラスを磨かせてください。その代わり、何か食べるものをください』と店の商人に言います。
商人はサンチャゴをカフェに連れていきました。食事を済ませた後、商人はサンチャゴに『ウチで働いてほしい』と伝えました。
サンチャゴは『今日いっぱい、夜明けまで働きます。そのかわり、明日エジプトまで行くお金をください』と商人に伝えましたが、商人は笑ってこう答えます。
『おまえさんが、一年間クリスタルを磨いたとしても、全部の商品を売りつくしたとしても、エジプトまで行くお金はまだ足りないよ。エジプトとここの間には、何千キロという砂漠があるんだから』
その言葉を聞いた瞬間、サンチャゴの魂は沈黙してしまいました。とてつもないショックで、死んだ方がマシだとさえ思いました。
自分が思い描いていたものが、ものすごく遠くにあったサンチャゴは、とてつもないショックを受けてしまったよ…
夢と現実の葛藤
サンチャゴがクリスタル商人の元で働くようになってから、すでに1ヶ月が過ぎようとしていました。
今やっている仕事は、自分を幸せにしてくれる種類の仕事ではないとサンチャゴは思っていましたが、商人が自分のことを正当に扱ってくれていたため、ある程度お金をためることができました。
しかし、夢を砕かれたサンチャゴにとって、ためたお金はエジプトに行くためのものではなく、自分の故郷に戻って改めて羊を飼うためのお金でした。
サンチャゴがここで働くようになってから、お店の売り上げはグンと伸びていました。さらに売り上げを伸ばしたいサンチャゴは、クリスタルの陳列ケースを作りたいと商人に話をします。
しかし商人はあまり乗り気ではありません。すると二日後、商人は『わしはな、変化というものが、あまり好きではないのだ』とサンチャゴに話します。
『わしが若かったころの望みのすべては、お金をためてメッカに行くことだった。自分の宗教において一生に一度、聖なる都市メッカを訪れなければならない義務がある』と商人は話します。
しかし、今現在、商人はメッカに行っていません。サンチャゴは『どうしてメッカに行かないのですか?』と商人に尋ねます。
すると商人は、『メッカのことを思うことが、わしを生きながらえさせてくれるからさ。もしわしの夢が実現してしまったら、これから生きていく理由が、なくなってしまうのではないかとこわいんだよ。しかし、お前さんは夢を見ているだけのわしとは違うはずだ』とサンチャゴに話すのでした。
一度は夢をあきらめてしまったサンチャゴでしたが、心の奥底ではまだピラミッドを目指すことを思っているのかもしれないね!
この本を読んだ感想
この本を読むまで私は知らなかったのですが、なんとこのアルケミストは世界で読まれている本の中で第5位とのことです!
ちなみに第1位は聖書、第3位はハリーポッターシリーズとのことなので、いかにこの本がすごいかを物語っているかと思います。
この本を読んだ感想としては、主人公のサンチャゴの人間らしさというか、夢を追い求める中で様々な体験をしていくサンチャゴを応援したくなるというか…なかなか言葉にできませんが、とにかく夢中で読んでしまった本でした。
面白いという一言で片づけてしまうのもどうかと思いますが、本当にこの本は面白いです(笑)読んでみて絶対に損はないと断言してもいいレベルです。
サンチャゴはこのブログで書いた以外にも、様々な人物にあって様々な体験をしていくのですが、このブログでは書ききれないのと、ぜひ本を手に取ってから読んでいただきたいということで省略しています。
誰もが大きい小さいにかかわらず、夢や望みを持っているかと思いますが、早々にあきらめてしまってはいないでしょうか?
改めて自分の夢に向かって、できることはないか考えて問いかけてみてくださいね♪
心に残る3つのフレーズ
- お前が何か望めば、宇宙のすべてが協力して、それを実現するように助けてくれるよ
- マクトゥーブ
- 大いなる魂を育てるのは、私たちなのです
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!