家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片付く方法
『家はあなたのためにある』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片付く方法 著:KC・デイビス』です!
家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片付く方法のご紹介
簡単なあらすじ
この本の著者は、セラピストであり、作家や演説家で活躍されているKC・デイビスさんによって書かれた本です。
この本は、部屋を片付けるためのテクニックなども記されていますが、それ以上にケアタスク(生きていくうえで必要な家事)を通じて、いかに自分自身を大切に扱ってあげるかという精神面に、特に重点をおいて書かれています。
デイビスさん自身も、16歳の時に薬物依存とメンタルヘルス問題の治療を受けていたり、妊娠中に産後うつを経験されたりと、ご自身の体験談も交えながら書かれていますので、非常にリアルな感覚で読み進めることができます。
生活の中に存在するケアタスク、掃除や洗濯、食事の準備や後片付けに苦しんでいる方は、「何で自分はこんなこともできないんだ」と考えがちですが、それは違います。あなたは愛と信頼に値する人です。
ケアタスクをしなければならない!という考え方が、私たちの頭の中には小さいころから植え付けられているよね。この考え方によって苦しめられている人が世の中にはたくさんいるよ…
ケアタスクは人それぞれ
あなたがケアタスクとどう関わるのか。清潔か、掃除が必要か、整頓できるか、できないか…それはあなたの人間性とは無関係です。
ケアタスクは人それぞれです。ケアタスクが得意か苦手かといった問題は、その人が良い人間か悪い人間かといったことには一切関係がないのです。洗濯が追い付かないからといって、あなたが怠け者というわけではないのです。
ケアタスクを絶対に正しい行いと考えてしまっているのなら、ケアタスクをせずに休んでいるときも羞恥心を抱いてしまいます。
ケアタスクは人それぞれ。すべてのものが自分にとってあるべき場所に収まっていれば、自分を怠け者だと思わなくていいのです。
ケアタスクに正解も不正解もないんだね!あくまで自分は自分という考え方が大切だよ!
ケアタスクは機能と暮らしやすさの実現
家をきれいにすることは大事なことと思うかもしれませんが、あなたの家は無生物なのです。メンテナンスは必要でしょうが、ケアをうけるほどのことでしょうか?
一方で、あなたは人間です。あなたはケアされるべき存在であって、あなたの家があなた自身をケアすべきなのです。それを行うにはどうしたら可能でしょうか?それは暮らしやすさに集中して考えたらよいのです。
例えば床を掃除するというタスクがあります。正しさを追求すれば、「汚れた床はとても不快。床は磨かれていなくてはいけない。立派な大人であれば床は磨きあげているもの」となるでしょう。
そのようなオールオアナッシングの考え方より、床を掃除することに対する機能的理由を考えてみてほしいのです。足の裏に小さなものが当たる感覚が苦手、床が散らかっているとつまづくなど、『自分自身』にとって、汚れた床がどのようなデメリットを引き起こしているかを考えていきましょう。
『自分自身にとって』ということは非常に大切だよね!他人が言っているから、常識的に考えて…といった他人中心の考え方を自分自身に変えていくと、心も軽くなるかもしれないよ!
プラスチックのボールを落とすということ
ヤングアダルト作家のジェニファー・リン・バーンズは、仕事と子育てのバランスについてこう語っています。『ジャグリングの鍵は、空中に放たれたボールに、プラスチックのものとガラスのものがあると知ることだ』。
つまりこの言葉をケアタスクに落として考えてみると、自分自身のガラスのボール、すなわち絶対に落としてはいけないものは何なのか?ということをしっかり認識しておく必要があるということです。
例えば、食べること、子供や動物の世話をすること、薬を飲むことなどは、絶対に行わなくてはならないことです。これを落とすことは、ガラスのボールを落とすこと。すなわち壊滅的な結果を生んでしまうことになります。
それに対し、リサイクルや菜食主義、地元での買い物。これらはプラスチックのボールと例えることができます。落としたとしても、あなたの人生が粉々になってしまうことはありません。後で床から拾いあげることだってできます。
要するに、やりたいことを全てできないのなら、機能するためにどのケアタスクが必要かを知らなければなりません。やるべきことに優先順位をつけていくのです。
自分のやるべきことを知ることができたら、あとは自分自身と相談!プラスチックのボールは後でも拾うことができるから、無理しないのが大切だよ!
この本を読んだ感想
一見タイトルだけを見てみると、片付けのテクニックなどが書いてあるようなテクニック本と勘違いしやすいですが、この本はそれ以上にメンタル面に寄り添いながら、具体的なケアタスクを行う方法を交えてという、素晴らしい内容となっています。
どうしてもこの情報化社会において、自分の行動を他人と比較してしまうことは多々あります。現にSNS疲れという言葉もあり、多くの人は他人と比較する、比較されることに疲れているのが現状です。
それは日ごろの家事、ケアタスクにおいても同様で、昔から片づけは当然、家の中はキレイで当たり前といった、いわゆる洗脳状態の中で私たちは生きてきました。
でもそれらは人それぞれの価値観によって判断するものであり、いくら物が散らばっていたとしても、その家に住む本人や家族の価値観でその状態が良いのであれば、それは別に悪いことでも何でもありません。
なぜ片づけをしたいのか?なぜ洗濯をしたいのか?私も自分が普段行っていることに対し、そのような問いかけを行ってみる時間を設けてみようかなと思います。それにより、やるべきことや、反対にやらなくても問題ないものなど、自分自身のスリム化ができるかもしれません。
もし、日ごろのケアタスクで悩まれている方がいらっしゃたら、ぜひこの本を読んでみてくださいね♪
心に残る3つのフレーズ
- あなたの住んでいる場所は、あなたのために存在している
- 掃除することに対する機能的理由を考えてみてほしい
- 休息は正しいことで、ご褒美ではない
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!