残酷すぎる人間法則
『9割まちがえる対人関係のウソを科学する』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『残酷すぎる人間法則 著:エリック・バーガー』です!
残酷すぎる人間法則のご紹介
簡単なあらすじ
この本は、人気ブロガーであるエリック・バーガーさんが、対人関係について『科学的に』解き明かしていく内容となっています。
実際の科学研究やエピソードを用いて、人間関係について記載されているのですが、これほどかというほどの多数のエビデンスを元に記載されています。
第1章から第4章までの4部構成となっており、全部で361ページのボリュームある内容となっております。
翻訳書であるため、本を普段読み慣れていない方はやや理解が難しい箇所もでてくるかとは思いますが、個人的には分からないところはサクッと流しながら読まれてもいいのではないかと思います。
人間関係で悩まれている方は、現代において非常に多いので、ぜひ手に取って読まれてみてくださいね♪
人間関係は私たちの生活の中でも欠かせないものだから、しっかり知っておく必要があるね!
人の心は見た目が2割
「人を見た目で判断すること」は可能でしょうか?
第一印象はとても大切だと今まで誰もが言ってきましたが、著者もその通りだと述べています。
第一印象はあまりにも強力で、例えば人々の即断によって選挙結果さえ予測することができると研究結果が出ていたりもします。
その他いろいろな研究結果からも、第一印象からの判断の制度は、約7割が正しいという結果も報告されています。
しかし、それでは第一印象や直感だけに頼ってい生きていけばいいのかと言ったら、そうではありません。
その理由としてあげられるのが「確証バイアス」の存在です。
確証バイアスとは、簡単に言うと自分に都合がいいことだけ情報を取り入れて、判断してしまうという心理現象です。
すなわち、相手の第一印象の捉え方も確証バイアスによって遮られたままではなく、常に判断し続けて自分の判断をアップデートしていくことが大切です。
自分の第一印象や直感は本当に正しいのか?常にそれを考え続けていくということが大事だということだね。
「頼れる友だち」は実在するのか
『まさかの時の友こそ真の友(A friend in need is a friend indeed)』という格言が紀元前三世紀ごろから言い伝えられてきましたが、この格言は真実なのでしょうか?
そのためには、「友だち」という言葉を定義付けなければならないのですが、著者はなかなかその定義を見つけられずにいました。
しかしその中で、著者はようやく行き詰っていた難題に一歩前進することができました。それは、ソクラテスの孫弟子であるアリストテレスによる「友だち」の定義でした。
その定義とは、「自分に対するように、たがいに心を寄せる関係で、友人とは、もう一人の自分である。」という言葉でした。
ここから最初の格言『まさかの時の友こそ真の友(A friend in need is a friend indeed)』の解釈に移るのですが、様々な調査の中、多くの人が最も語ったこの格言の解釈は『あなたが困ったときの友だちは、たしかに友だちである』という解釈でした。
そこから派生して、今後は『困ったときにそばにいてくれる友は、間違いなく友である』という言葉を今後は語りましょうと著者は伝えるのでした。
困っている時にいろいろと行動してくれる友人もありがたいですが、何よりもそばにずっとい続けてくれる友人こそ、真の友人だと著者は語っているよ!
人はひとりでは生きていけない?
人がひとりで生きていくことはできるのでしょうか?聖書にですら、人がひとりでいるのはよくないと書いてありますが…
現代では歴史上例がないほど一人暮らしが加速しています。
アメリカでは、1920年に人口の1%が一人暮らしであったのに対し、現在では全世帯の4分の1以上が一人暮らしであるとのことです。そしてこの傾向はアメリカだけでなく他の国々も同様であるとのことです。
このような背景には、生活が豊かになってきたことが一つの要因としてあげられます。昔は一人暮らしでは経済的に難しかったものが、生活が豊かになったことでより多くの自由とコントロールを求めるようになりました。
その結果、一人暮らしが増え、孤独を感じる人も増えてきたとのことです。
また、テクノロジーの進化も孤独を感じさせる要因のひとつとなっています。オンラインゲームやSNSを通して、リアルでなくても人とつながれるようになったからです。
しかし、ある調査によるとオンライン上でのコミュニティはリアルでのコミュニティと比べて、抑うつ状態の人が多かったとの研究結果も報告されているとのことです。
著者は、結論として人は一人では生きてはいけない。もっとコミュニティに関わっていくことが大切であると述べています。
人はもともと何かのコミュニティに属することで精神的健康が改善すると言われているよ!
この本を読んだ感想
この本は全361ページで構成されており、翻訳本として書かれているため、なかなか私自身の理解力では1度には理解することが難しい部分もありました。
しかしながら、人間関係をここまで科学的に、多数の研究結果やエピソードを用いて説明されている本は初めて見たので、すごく参考になりました。
人間関係は私たちが生活していく上で切っても切れない関係です。特に最近では新型コロナウイルスの影響もあり、孤独を感じているという人の声を多く耳にすることがあります。
最後にオンラインゲームやSNSでのコミュニティを元にした話が出てきます。
私個人としては、それらのコミュニティに属することで自分の地位や居心地といったものが得られるのであれば、大いに活用されていいのではないかと思います。
しかし大切なことは、全部をそれらに飲み込まれてしまわないことだと思います。それらに熱中するがあまり、リアルでの人間関係や、身体的、精神的な健康まで損なっては本末転倒です。
テクノロジーの進化は喜ばしいことですが、あくまでそれを使用する私たち自身が上手に付き合っていくことがとても大切ではないかなと思っております。
一番最後に、『著者は人生の意味とは?』ということを述べています。
私は深く人生の意味を考えたことはありませんが、現時点で考える私自身の人生の意味とは、『自分自身や自分に関わりのある人が笑って過ごせること』かなと思います。
もちろん時や環境が変わるにつれて答えは変わっていくかもしれませんが、現時点ではこのように思っております。
あなたの考える人生の意味とはどのようなものですか?
心に残る3つのフレーズ
- 人生においてただ一つ、本当に重要なのは他者との関係だ
- 友だちとは、もう一人の自分
- 物語の主人公は誰かを救う必要があるとともに、ときには自分も救われる必要がある
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!