経済ってなんだ?
『世界一たのしい経済の教科書』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『経済ってなんだ? 著:山本 御稔』です!
経済ってなんだ?のご紹介
簡単なあらすじ
この本は、小学3年生でも経済のことが分かるようにと著者の山本先生が考えに考え抜かれて書かれた本となっています。
主人公で小学3年生の領太君が経済についていろいろと勉強していくのですが、それを教えてくれるのは、なんと領太君が幼いときに亡くなってしまったおじいちゃん!
昔大学で経済を教えていたおじいちゃんが、小学3年生の領太君にも分かるように、身近なことを例に挙げながら一緒に経済を勉強していく流れになっています。
全部で13章に分かれており、凄く分かりやすくまとめてありますので、子供も大人も一緒に学べる内容となっております。
ぜひお子様と一緒に、この本の内容について話し合ってみてね♪
経済ってなんだ?
経済とはもともとは「経世済民」と呼ばれていて、「世を納めて民の苦しみを済う(すくう)」という意味があったとのことです。
これを領太君にも分かりやすくすると、経済とは「お金のやりくり」とおじいちゃんは話します。
毎月600円のお小遣いをもらっている領太君。そのお金で漫画を買っているのですが、その時点ですでにお金のやりくりをしている領太君はすでに経済に関わっていました。
さらにおじいちゃんは、お金のやりくりをもっと詳しく言うと、経済とはほしいという気持ちをお金を使って実現することと領太君に話します。
ほしいという気持ちをお金を使って実現すること。単純な言葉だけど、深い気もするね。僕たちがお金を使うとき、本当にほしい!って思ってお金を使っているかもう一度考えてみよう!
インフレ・デフレってなんだ
インフレとは物価が上がり続ける状態、デフレとは物価が下がり続ける状態とおじいちゃんは領太君に説明します。
安くで物が買えるようになるため、領太君はデフレって最高じゃん!と思っています。
しかし、おじいちゃんは続けて話します。「領太君は嬉しいかもしれないけど、お店の店長さんはどう思うかな?」
- 物の値段が下がるということは、お店の売り上げが下がるということ。
- お店の売り上げが下がれば、店長自身やそこで働いている従業員の給料が下がるということ。
- 働いている人たちの給料が下がれば、今まで買っていた物やサービスを買わなくなるということ。
- 今まで買っていた物を買わなくなるということは、その物を売っていたお店の売り上げは減るということ。
このような具体的な話をしながら、おじいちゃんはデフレやインフレについて領太君に話をしていきます。
物が安くなったからそれでいいというわけではないんだね。もう一度改めて、お金の価値について考えてみる必要がありそう…
税金ってなんだ?
私たちの三大義務のうちの一つ『納税の義務』。そもそも税金の起源は1300年前の飛鳥時代からあったと言われています。
税金の中でも特に身近に存在している消費税。おじいちゃんは消費税を用いて領太君に税の説明を行います。
最初の消費税は3%。そこから徐々に5%、8%、10%と上がっていきましたが、消費税はさまざまな分野での「足りないもの」に使われるとおじいちゃんは話します。
たった1、2%で大人はすごく騒いでいるけど、なんで?と疑問に思う領太君。
たしかに領太君たちが使うお金に対しては微々たるものかもしれないけど、例えば5000万円のものを買った時に消費税10%だといくらになる?と聞かれた領太君は、その額を計算してとてもびっくりするのでした。
この本を読んだ感想
『おトクと読書なくらし』というタイトルのブログですが、正直おトクに関わるお金の分野は妻に任せきりで、私自身はとてもお金に疎いです…
そのため、改めて少しお金や経済の勉強をした方がいいなと思い、この本を読むことにしました。
恥ずかしながら、経済用語の単語を聞いたことはあっても、それを説明できるかとなるとなかなか怪しいことも多々あり、私自身も領太君と一緒におじいちゃんに教えてもらっているような感覚でした(笑)
この本が掲げているように、小学生にも分かりやすく書かれているため、常日頃から経済についてしっかりとした知識を持っていらっしゃる方にとっては、すこし内容が薄く感じるところもあるかと思います。
しかし私のような経済に対してやや不安がある方や、お子様にも経済について教えたいという方にとっては、ものすごくためになる本ではないかと思います。
ちょっとしたストーリー仕立てにもなっていて、最初から最後までスラスラと読める内容になっていますので、経済について勉強したいという方はぜひ手に取って読まれてみてくださいね♪
心に残る3つのフレーズ
- 経済とはほしいという気持ちをお金を使って実現すること
- 万人は一人のために、一人は万人のために(保険編)
- 経済は人々の暮らしを豊かにするものだけど、優先すべきは領太自身の生活の安定が大切だってこと(おじいちゃんのセリフ)
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!