アウトプット思考
『1の情報から10の答えを導き出すプロの技術』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『アウトプット思考 著:内田 和成』です!
アウトプット思考のご紹介
簡単なあらすじ
この本の著者は早稲田大学名誉教授をされている内田 和成さんが書かれた本になります。
内田さんはよく人から、『議論してもすぐに答えが返ってくる。それも他の人とは違う、ユニークな答えが返ってくる』と言われるそうです。
しかし、内田さんは脳のキャパが大きいわけでもなければ、記憶力もよい方ではないとのことです。では、なぜ人から『頭の回転がよい』と思ってもらえたのでしょうか?その理由を一言でいうと、情報の集め方とその活用法が人と違っていたからだと思われます。
多くの人は情報が多ければ多いほど良いと思っていたり、いろいろな知識やスキルを身に着けるべきだと考えます。
しかし、集めた情報のほとんどは、活用されることなく終わってしまいます。そこで著者は発想を変えて、インプットを最小にして、アウトプットを最大にすることができないかと考えるようになったのでした。
そしてその方法を模索し、実践し、まとめたものが本書となります。
情報を集めるよりも、情報を使うことに力を注ぐ大事さがこの本には書かれているよ!
「インプット」では差がつかない時代
良質なアウトプットのためには良質なインプットが不可欠と思っている方は多いと思います。ITの発達により、情報収集や整理・分類は格段にやりやすくなりました。
しかし、情報収集・整理の進歩によって目立った業績を上げたという人を、著者の内田さんはあまり知りません。「対話型AI」と呼ばれるチャットGPTのようなツールも、作業の効率は上がるかもしれないが、質が上がるかは別問題です。
その理由の一つとしては「情報を持っていること」が差別化の要因になりにくくなったことが挙げられます。
インターネットやスマホに代表されるネットワークがここ20年で急速に発展したことにより、豊富な情報を持つ人も増えてきました。
また、かつては情報を得るためには「時間とお金」が必要でしたが、今は無料で、しかも時間をかけずに情報を得ることができます。
そのように、情報収集が格段にやりやすくなったことで、インプットだけで差をつけることは難しい時代になってきたのです。
ネットワークの普及により、誰もが情報を気軽に得ることができるんだね!その分人との差は付けにくくなってきているよ!
「アウトプット」から始める情報術
情報は「整理するな、覚えるな、検索するな」が著者の情報に対する基本スタンスです。
理想は、インプットにはなるべく時間をかけず、成果を出すこと。いわば、インプットに10の労力をかけ、1の成果を出すのではなく、1のインプットで10の成果を出してしまおうという、虫のいい情報術が著者が提唱するものです。
「何を目的として」「どんな立場(ポジション)で」「どんな役割を期待されて」情報を生かそうとしているのかを明確にしたうえで、情報に接する。それにより情報のスピードは速くなり、差別化もしやすくなります。
まず意識すべきは「情報活用の目的」です。どんなアプトプットが必要なのかを明確にしたうえで、情報に接する。目的意識を持つと、情報収集のスピードも精度も大いに高まります。アンテナを立てることで、必要な情報が飛び込んでくるようになります。
まずは自分の目的をしっかり見定めて、それから必要なことをインプットしていくんだね!
デジタルとアナログの使い分け
本書のテーマである「アウトプットでどう差別化するか」を考えたときに、著者が提唱したいのが「情報収集から情報発信に至るプロセスの一部に、アナログを取り入れる」ということです。
情報収集段階におけるデジタルとアナログの違いですが、デジタルがグーグル検索やチャットGPTなどインターネットやAIを使った情報収集だとすれば、アナログは直接人から聞いた話や、自分が体験したことということになります。
デジタルとアナログの話になると、決まってどちらの方が優れているという話になりがちですが、正直それはどちらでもよい話です。要はどう差別化が図れるかということが大切になります。
そして、差別化の近道は、人のやっていないことをすること。つまり、今の時代においては「アナログ」になるのです。
その中でも特に素人が一番勝ちやすいのは「情報を足で稼ぐこと」です。いろいろな人に会って直接話を聞く、ネットでは得られない書籍や専門的なメディアの情報を足を使って稼ぐということが考えられます。
デジタルの中にアナログを取り入れることで、人との差別化を図る。これは自分にとって大きな武器となるんだね!
この本を読んだ感想
現代において、インプットよりアウトプットを得意としていますという人は少ないのではないのでしょうか?私自身もアウトプットはどちらかと言えば苦手であり、情報を得ただけで満足しがちになっています。
この本を読んで特に感じたことが、「何を目的としているかを考えること」です。何かを始めるとき、最初のうちは目的のためにそれに必要な作業を決めて行っていくかと思います。
しかし、段々と作業をこなすだけで目的を見失ってしまい、作業をこなすことによるやった感を感じることで満足してしまっている自分がいます。
私は仕事として整体師をやっていますが、お客様が整体にやってくる本当の目的は何なのか?ということを、私自身も、そしてお客様にもしっかりと考えを整理していただき、それを共有していきたいなと思いました。
この考え方は仕事に限らず、日常生活でも大いに活用できることがあると思います。ぜひこの本を手に取って読まれてみてくださいね!
心に残る3つのフレーズ
- 自分の脳に「レ点」をつける
- 「まずはインプットから」は時間のムダ
- 広まった情報が正しいとは限らない
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!