スタンフォードの自分を変える教室
『自分の潜在能力を確実に引き出す本』
こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!今回ご紹介するおすすめの本は『スタンフォードの自分を変える教室 著:ケリー・マクゴニガル』です!
スタンフォードの自分を変える教室のご紹介
簡単なあらすじ
この本は、スタンフォード大学の心理学者であるケリー・マクゴニガルさんが、人間が持つ『意志力』について科学的に、そして多数の研究結果や実験結果をもとに書かれている本です。
全部で10章に分かれており、それぞれ1章に書かれていることを1週間、実際の生活で実行できるように書かれています。
とりあえず一通り全部読んでみたいという方は、通して読んでいただいても構いません。その中でこれはおもしろそうだなという事象がありましたら、その時にぜひ試されてみてください。
私たちは意志力を自分でコントロールできていると思いがちですが…果たして真相はどうでしょうか?
この本を読み終わったころには、自分の『人間らしい』行動に気づくようになって、より1段階自分のコントロールをできるようになっていることと思いますよ。
自分の意志を自分でコントロールすることって難しいのかな?言葉だけ聞くと簡単そうに聞こえるよね!
やる力、やらない力、望む力
まず、意志力の科学の世界へ旅立つにあたって取り組みたい課題を1つ選んでください。その際、3つのチャレンジの仕方を参考に考えてみると良いかもしれません。
そのチャレンジとは
- 「やる力」のチャレンジ
- 「やらない力」のチャレンジ
- 「望む力」のチャレンジ
の3つとなります。それぞれどのようなときに活用すればよろしいでしょうか?
やる力とは、これをすれば生活の質が向上すると分かっているというものです。たとえ、心配事や気の散るようなことがあったり、延々と続くテレビ番組に目が釘付けになったとしても、面倒だなと思いながら自分のやるべきことをやる力のことです。
やらない力とは、物事をやめたい、あるいは減らしたいと思っているものです。例えば、ドーナツやたばこ、クリアランスセール、あるいは一夜限りの恋…そのような誘惑に対して『ノー!』と言える力のことです。
望む力とは、あなたがもっとエネルギーを注ぎたいと思っているものです。例えば、ブラウニーが食べたくなりましたが、現在はダイエット中。自分がダイエットしている本当の望みはスキニージーンズをはけるようになること!そのため、ブラウニーを我慢しようという、大事なモチベーションを思い出すための力です。
今自分が成し遂げたいことは、どの力を使って対処できそうかな?じっくり考えてみましょう!
疲れていると抵抗できない
自制心は筋肉に似ています。
スタンフォード大学では「死の1週間」とよばれる期末試験の7日間があります。
この時の学生は、たばこの量は増え、フライドポテトへまっしぐら。感情が爆発しやすくなり、バイク事故も多発するようになります。シャワーも浴びず、ひげも剃らず、着たきりスズメ。デンタルフロスさえ使いません。
このように、人は意志力を使っているうちに「使い果たしてしまう」という習性があります。
例えば、24時間禁煙した喫煙者はアイスクリームをドカ食いしてしまったり、ダイエットをしている人は浮気をしやすくなるなどの研究結果も挙げられています。
しかし、意志力は筋肉のようなもの。ということは意志力は鍛えられるということです。そこで3つのエクササイズを紹介します。
一つ目はやらない力を強化するエクササイズです。汚い言葉を使わない、食事やドアを開けたりするときに利き手を使わないなどです。
二つ目はやる力のエクササイズです。5分間の瞑想を行う、捨てるもの、リサイクルに出すものを1つ見つけるなどです。
三つ目は時間監視のエクササイズです。普段注意を払っていないようなことについてきちんと記録を付けてみることです。何を食べたか、どのくらいテレビやインターネットを見ていたかなどです。
意志力をしっかりトレーニングして自己コントロールを強化していきましょう!
将来を売りとばす
意志力のチャレンジにおいて、誘惑に負けたり先延ばしにしたりするたびに、あなたは将来のどんな報酬を棒に振っているか考えたことはありますか?
将来のエネルギー危機なども顧みずに化石燃料を使てしまったり、高い利率を考えもせずにクレジットカードを使ってしまったりする人も多くいます。
とにかく欲しいものは「いますぐに」手に入れなければ気が済まず、やりたくないことはすべて明日へ延ばしてしまいます。
そのような時は、以下の方法を試してみると良いかもしれません。
- どんな誘惑を感じてもまずは10分待ってみる
- いつか手に入る最高の報酬をあきらめることになると自分に言い聞かせる
- 決めたことを実行するために逃げ道をなくす
- 将来の自分の姿を想像したり、手紙を出したりしてみる
現在の自分が行うことは、将来の自分にそっくり跳ね返ってくることを忘れないようにしましょう!
後からやろうと思ったことは、将来の自分に負担をかけていることになるよ!将来の自分に思いやりを持とうね!
この本を読んだ感想
この本のタイトルを最初に見たときは、何か新しいことを行うことで自分を変えていくような本なのかなと思っていました。
しかし、この本はそうではなく、元々自分が持っている『意志力』これをどのようにして自分のコントロール内で支配していけば良いのかということが科学的にしっかりと書かれた内容となっていました。
私自身もどちらかと言えば意志力は弱い方で、正月や誕生日などに『筋トレをするぞ!』『ダイエットをするぞ!』と決心するのはいいものの、結果は惨敗の日々でした。
この本の中でも特に私がなるほどと思ったことは、『逃げ道をなくす』という内容が書かれた部分でした。
人の意志って思っているよりもかなり弱いもので、我慢しているものが目にみえたり、そこにあると分かってしまうと、すぐにコロッと誘惑に負けてしまうものです。
しかし、物理的にそれをなくしてしまえば…ダイエットだったらお菓子をまず置かない、ついついスマホを見てしまうのであれば、まず部屋にスマホを持ち込まないなど、やや過激ではあるものの一番自分には効果的ではないかと思います。
日頃から日々自分の決めたことを継続されている方には心から尊敬します。もし自分も意志力を鍛えたいという方は、ぜひこの本を読まれてみてくださいね♪
心に残る3つのフレーズ
- 将来の報酬を自分に意識させる
- 失敗した自分を許す
- 逃げ道をなくす
ブログを読んでいただき、本当にありがとうございました!